韓国、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)日本に技術を提供へ
2020年02月26日【韓国、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)日本に技術を提供へ】
韓国のアジア経済社の2月18日の記事翻訳文を以下に掲載します。
https://www.asiae.co.kr/article/2020021811294278706
韓国政府が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を6時間で確認できる診断キットの技術を、日本に提供する予定である。日本国内のCOVID-19拡大推移が顕著になる中、両国間の協力が必要だとの主旨だ。国内の診断キットの技術は、SARS-CoV-2の感染を最も早く確認できる技術として評価されている。
2月18日、韓国保健福祉部によると、朴ヌンフ長官(COVID-19中央事故収拾本部長)と加藤勝信厚生労働省大臣は、前日(17日)両国内のCOVID-19の現状と防疫対策について論議した。地理的に近く、また接している各国の防疫対策が、互いに影響を与える可能性が大きいほど、情報を共有すること並びに、互いの協力が必要であるとの意志を確認した。この席で朴長官は加藤厚労大臣の対し、診断キットをはじめ、診断技術を提供したいとの意思を伝えた。日本国内の状況が悪化し、診断キットの技術の共有などを通じて、両国間の協力が必要であることで両名は同意した。これにより、日本側が要求すれば、韓国は診断キットの技術を提供する予定である。
韓国の診断キットの技術は、6時間ほどでSARS-CoV-2への感染を確認することができるなど、世界最速の技術として評価されている。国内SARS-CoV-2防疫対策を総括する疾病管理本部は、診断テスト医学会及び臨床検査精度管理協会などの民間の専門機関とのSARS-CoV-2感染を確認できる検査法を開発し、先月末から適用している。
これまで行っていたSARS-CoV-2検査は、1〜2日ほどかかり2段階に分けて陽性か陰性かの判断をしていた。未知のウイルスだっただけに、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)をはじめとする、人が感染するコロナウイルス6種類と一つひとつ比較しながらSARS-CoV-2であることを確認する必要があったが、新型ウイルスの遺伝子情報を解析し、迅速な検査結果の確認が可能となった。コロナウイルス感染の診断検査は、ポリメラーゼ連鎖反応法(PCR)で遺伝子を短い時間内増幅させて関連情報を調べる。
この過程で使う診断試薬をより早く供給するために、韓国当局では、民間企業が提供する診断試薬の緊急使用の承認を下した。現在、2つの企業が承認を受けており、今月末までには、一日1万個以上の検査可能な物量の供給が可能になると防疫当局は見ている。
商用の診断試薬を使用しているのは中国と韓国だけだ。
国内の診断方法は、世界保健機関(WHO)とドイツで勧告した方式を国内の実情に合わせて適用したもので、現在までに開発された検査法の中で精度が最も高いレベルで知られている。イ・サンウォン疾病管理本部の感染病診断管理課長は「国別ウイルス対応システムは、多少の違いがあるものの、新たに発生した感染症の場合、情報が不足しているだけに、全世界が協力しあい対応しなければならない」と述べた。
韓国アジア経済新聞社、チェデヨル記者、ギムフンスン記者、2月18日の記事翻訳文です。