韓国にはどんな妖怪がいるのかな?
暑い夏を涼しくするため幽霊や妖怪といったホラー談話も時には必要かも?!日本に河童や座敷わらしといった独自の妖怪がいるように、韓国にも韓国発祥の不思議な妖怪や伝説があるのです。
さて、韓国にはどんな妖怪たちがいるのでしょうか。
妖怪とは
妖怪は人間には決してない不思議な力を持ち、怪奇現象を起こす存在を指します。日本においては、自然には精霊が宿るという民間信仰が伝承されてきました。世の中で起きる非日常的なこと、非科学的なことを、昔の人は妖怪の仕業だと素直に考えていたのでしょう。そうして言い伝えとして信じられてきたものも、現代ではいとも簡単に科学的解決ができる事象かもしれません。
韓国語で妖怪は「요괴」(ヨグェ)で、ポケモンでおなじみの妖怪ウォッチは「요괴워치」(ヨグェウォッチ)といいます。韓国の妖怪伝説は、中国文化の流入や仏教の影響によるものが大きいとされていますが、民話などの伝承による朝鮮半島独自の妖怪もいるといわれています。
「トッケビ」は鬼だけど鬼じゃない
韓国ドラマが好きなら誰もが知っているであろうドラマ「トッケビ」は、不滅の命を終わらせるたいトッケビ(도깨비)と、ピュアな少女とのファンタジーラブストーリー。トッケビは鬼のことですが、日本でいうところの鬼とは解釈が異なります。
頭に角が生えた姿ではなく、人間の姿に似ていて不思議な力を持つということ。さらに人間と交流もできる精霊のような存在ともいわれています。そうした特性から、日本語にはトッケビを上手く表現できる単語がないのです。トッケビは鬼だけど鬼じゃないから。
また古くは民間信仰の対象でもあり、悪いイメージがなく、むしろ幸福や富の象徴でもあったといわれています。そして悪さをする人間を罰して不幸にする、神のような存在としても崇められていたようです。
ちなみにドラマ「トッケビ」は高視聴率や数々の賞を受賞するなど、『トッケビ・シンドローム』と呼ばれる社会現象を巻き起こしました。
「グスンデ」と「グスンセ」
怖い妖怪も紹介してみましょう。그슨대(グスンデ)は闇の妖怪といわれています。名前の由来は「暗闇の中では巨大なもの」だそうで、土着の神が衰え死んだ姿なんだとか。土着神(どちゃくしん)は古来からその土地に棲みついている神のことで、性格は荒々しいとされています。グスンデは怒らなければ子供の姿をしている二面性のある妖怪です。
名前がそっくりの妖怪に済州島出身の그슨새(グスンセ)がいます。그슨(グスン)は「誤ったこと」、새(セ)は済州島の方言で「邪悪や怨念」をの意味があります。雨具(笠と箕)を着て雨の日に徘徊し、人に取り憑いて死に追いやるという恐ろしい妖怪。
キム・ナムギルとチャ・ウヌ主演のドラマ「アイランド(아일랜드)」では、妖怪グスンセが描かれているので、気になる方にオススメです。
韓国ドラマに「クミホ」は鉄板
구미호(クミホ)は漢字で書くと「九尾狐」で、九つの尻尾をもつ狐のこと。九尾狐は朝鮮半島以外にも中国や日本にも伝承されている伝説上の妖怪・霊獣です。千年生きた狐の九尾狐は美悪女に化けて人間をたぶらかすともいわれています。
韓国の民話では人の精気を吸い取る、千年生きると人間になれるなどといった内容が書かれています。韓国の九尾狐像では「人間になりたい」という部分が描かれていて、単に恐ろしい妖怪とは一線を画しているようですね。
ドラマ「僕の彼女は九尾狐〈クミホ〉」や「九尾の狐とキケンな同居」、「九尾狐〈クミホ〉伝〜不滅の愛〜」など、人気ドラマの題材として何度も描かれています。
おわりに
妖怪も韓国の文化を知るきっかけにもなりますよ。こうしたちょっとマニアックな話は、教科書だけではなかなか触れることができませんよね。
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