韓国の干支にまつわるあれこれ☆
2023年の干支は「癸卯(みずのとう)」、うさぎ年です。干支は日本だけではなく中国をはじめとして漢字文化の影響を受けた国々にも存在します。もちろん韓国にもありますが、日本とは少し異なる部分もあります。さっそく一緒に見ていきましょう!
干支で年齢を聞く
相手の年齢を確認するときに「무슨 띠입니까?(ムスン ティムニッカ?・何どしですか?)」と聞くことがあります。韓国は儒教文化が根付く社会なので、相手が自分より年上か年下なのか、上下関係を確認するのは大切なこと。それにともなって年上・年下、先輩・後輩などで、相手を呼ぶときの敬称が変わります。韓国語学習の初期段階で習うポイントですよね。年齢を聞くフレーズはぜひ覚えておきましょう♪
日本には「年齢が一回り違う」という年齢差の表現があります。これは十二支を基準とした数え方で、12の年齢差があるという意味になります。一方、韓国には一回りして十二支が同じであるという意味の「띠동갑(ティドンガプ)」という表現があります。「띠(ティ)」は干支、「동갑(トンガプ)」は同い年で、こちらも12歳差を表す単語です。
日本にはない「豚年」の存在
韓国の干支には「豚年」があります。おなじみの〈子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥〉の12番目である「亥」が、イノシシではなく『豚』なのです。
干支はもともと中国起源といわれており、朝鮮半島や日本、チベットなどに広がりました。ところがなぜか伝来の過程で、日本では「亥」が『豚』からイノシシに変わったのだそう。古来から韓国で豚は‟財物と福を呼ぶ存在”と位置づけられてきました。韓国語で豚とお金は発音が同じ「돈」(トン)。そのことから豚=金運アップと考えられています。また、豚が出てくる夢を「돼지꿈」(テジックム)といい、宝くじを買うと当たるというジンクスもあります。韓国人にとって豚は金運・幸運の縁起の良い物というイメージがあるのです。
とくに2019年は”黄金の豚年”と呼ばれ、ゴールドカラーの豚の貯金箱が飛ぶように売れたのだとか。さらに「黄金の豚年に生まれる子供は財運に恵まれる」「一生お金に困らない」という言い伝えもあって、ベビーラッシュ到来かともいわれました。
2022年は‟黒い虎の年”でした
2022年は寅年でした。新年の挨拶で「임인년(イミンニョン)」というワードを見かけた方もいるのではないでしょうか。BTSも年明け1月1日や旧正月「설날」(ソルラル)に、公式Twitterで使用したフレーズです☆
「임인년」(イミンニョン)は육십갑자(ユクシプカプチャ・六十干支)のなかの一つ。日本では壬寅年(みずのえ・とら)のことですが、韓国では「검은 호랑이」(コムンホランイ)‟黒い虎の年”とも呼ばれています。六十干支は十干と十二支の組み合わせで、60年で一回りと数えるもの。還暦を60歳とするのも、この考え方があるからですね。
韓国で虎はとても象徴的な動物といえます。悪いものを追い払い幸運を運んでくる存在で、絶対的な強さをもった守り神だからです。民話や民画にたびたび登場し「山の神様」として描かれています。サッカー韓国代表チームのユニフォームにも虎が描かれていますよね。まさに強さを象徴するモチーフです。
まとめ
干支だけでなく日本と韓国には共通の文化が多くあります。一方で異なる部分もあるので、しっかりと知ることも大切です。語学と文化を一緒に学ぶことで、より深く韓国を知ることができますよ。
ソウルメイト韓国語学校では韓国人の講師が授業を行っています。韓国の文化や生活など、気になることを質問するのも、もちろんOK!テキストだけでは知ることができない、韓国語学校ならではのプラスアルファを体験してみてくださいね。無料体験レッスンや授業見学もできますので、ご興味のある方はぜひお気軽にご連絡ください。
本格的に学べる韓国語教室をお探しですか?
まずは30分間の無料体験をぜひお試しください!!