韓国年齢の数え方を知っておこう!
誕生日は1年に1回やってくる大切な記念日。韓国では旧暦(陰暦)で旧正月(설날・ソルラル)や秋夕(추석・チュソク)を行うことはよく知られていますが、実は誕生日を旧暦で祝う方も多いのです。誕生日のほかにも年齢の数え方など、日本とは異なる部分もあるのでさっそく見ていきましょう!
さまざまな年齢の数え方
まずは誕生日のお話の前に、年齢の数え方について知っておきましょう。
日本では書類上や普段の生活など、ほとんどの場面において満年齢を記載しますよね。これは生まれた年を0歳とし、誕生日を迎えるごとに1歳づつ足していく数え方です。その他にも「数え年」というものも存在します。こちらは生まれた時点を1歳と考え、1月1日を迎えるごとに年齢を足していく数え方です。計算方法は、誕生日前なら満年齢に2歳足し、誕生日後なら満年齢に1歳を足します。
日本ではこの「数え年」を聞かれることはめったにないかと思います。一方で韓国では「数え年(세는 나이・セヌンナイ)」が一般的に使われる年齢の数え方。日本では生まれてから1歳前の赤ちゃんの年齢を生後〇か月といいますが、韓国では生まれた瞬間から1歳なのです。お母さんのお腹の中で生命として誕生した瞬間を0歳と考え、この世界に生まれてきた瞬間に1歳になります。ちょっとドラマチックな感じもしますね。
これだけでも実年齢(満年齢)との数え方に違いが出てくるのですが、さらに「数え年」の考え方も加わるので、実年齢よりも1歳もしくは2歳の差が出てくるのです。韓国のアイドルや俳優の年齢を聞いて、生まれ年を調べると年齢差があって分からなくなった!という方もいるのでは?
とはいえ、公文書や社会的な文書では「満年齢(만 나이・マンナイ)」で記載されます。日常会話においては「数え年」を使うのが一般的なので、「数え年」の計算方法は知っておくと良いですね。
そのほかにも「年年齢」(としねんれい)という数え方もあります。こちらは普段使うものではないのですが、ニュースなどの報道メディアで使用され、新聞年齢とも呼ばれるものです。現在の年度から生まれた年度を引く計算方法で、「年年齢(연 나이・ヨンナイ)」は青少年保護法や兵役法にも適用されています。
旧暦(陰暦)で生日を祝う
若い世代は陽暦、つまり西暦で誕生日を祝うのが当たり前になってきています。ですが親世代やシニア世代は陰暦を利用していることが多いです。だいたい30代後半辺りから上の世代は、住民登録を陰暦で誕生日申請をしている方もいます。陰暦の日付は毎年変わってしまうので覚えることはできません。ですので、年の初めにはカレンダーに誕生日などの大切な陰暦を書き込む必要があります。陰暦アプリも活用している方も多いのだとか。
かつては日本も陰暦を使用していましたが、明治時代に入って陽暦に変わりました。私たちには馴染みはありませんが、知っておくと良いマメ知識です。
韓国式年齢の今後
年齢の数え方や旧暦・陽暦など、韓国の年齢事情は新旧が入り混じったような状況といえるかもしれません。今年3月、日本でも話題となったのが”韓国式年齢廃止か?”という話題です。尹錫悦 現大統領が選挙公約に掲げていたもので、若い世代への強いアピールのひとつにもなっていました。過去にも幾度となく検討されてきた議題ではありますが、2022年12月、韓国の国会でついに満年齢に統一する法改正案が議決されました。2023年6月から施行される予定で、これにより3種類が混在していた年齢の数え方が満年齢に統一されます。
おわりに
韓国式年齢表記が廃止になるなど、時代とともに生活視点ではさまざまな変化があります。ネットで知った情報も、もしかしたら最新の現地事情とは異なるかもしれません。
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