韓国のお弁当事情が面白い!
学校給食が出ない高校や大学、そして社会人でも手作り弁当を持参する機会が多いですよね。日本の弁当は海外で『Bento』で通じるほど知られています。栄養バランスの良さ、彩りやデコレーション、キャラ弁など、独自に作られた『Bento』文化に関心が寄せられています。一方韓国のお弁当も、日本とはまたひと味違う面白さがありますので、さっそく紐解いてみましょう。
お弁当の定番は?
韓国語で弁当は도시락(トシラク)といいます。韓国では日常的にお弁当を手作りすることがあまりありません。何か特別な行事に持っていくもので、子供の遠足やピクニックといったイベント事に登場します。
韓国海苔巻きの김밥(キムパ)は定番メニューで、日本ではおにぎりのようなポジションといえます。また最近ではキンパを巻かない、折りたたむだけの「折りたたみキンパ」も人気ですよ。写真映えも抜群なのでつい撮りたくなるはず。
アルミ製のお弁当箱を振って中身を混ぜてから食べる韓国式弁当もあります。추억의 도시락(チュオゲ トシラク/思い出のお弁当)といって、シャカシャカ上下に振ることでうまく混ぜ合わさる効率的な食べ方なのです。ご飯の上にスパムやキムチ、韓国のり、目玉焼き、ナムル、コチュジャンなどが乗っていて、これらを混ぜれば即席ビビンバになるというわけ。日本でも商品化されたものが韓国料理店などで売っているので、ぜひ食べてみてくださいね。
ちなみに韓国語で「弁当を作る」は「도시락을 싸다」といいます。「도시락을 만들다」で伝わらないわけではありませんが、ネイティブは動詞の「싸다」(サダ)を使いますよ。昔のお弁当は布で包んでいたため、今でも「싸다」の表現が残っているようです。
お弁当もシェアする
韓国にはさまざまなものをシェアする文化があります。日本は複数人で食事に行ったときでも、一人一品ずつ頼むのが一般的。でも韓国ではたくさん注文して、みんなでシェアするのが当たり前。それはお弁当でも同じです。
たとえばランチタイムにお弁当を持参すると友人や同僚たちとシェアすることが多いです。持ち寄った弁当や惣菜を真ん中に置き、みんなで自由に取ってシェアして食べるのです。日本人が見たら、会社で誰かの誕生日パーティーでもしているの?と思うほど、ちょっと驚く光景かもしれませんね。
手作り弁当だけでなく、買ってきたものをパックでそのまま出してもOK!インスタントカップ麺を持ってくる人もいたりと本当に自由なスタイルです。みんな遠慮なく好きなものを取っていくので、もしみなさんがその場に立ち会ったときには躊躇せずに手を出してみましょう。分け合って食べる楽しさが感じられるはず♪
一人ご飯が増えている
少し前まで会社員のランチは外食派がほとんどでしたが、最近は一人ご飯やお弁当持参も増えてきているといいます。外食が高くなったため、とくに若い人たちはランチ代を少しでも抑えようとしているようです。また、上司や同僚から解放されてリフレッシュできるというメリットもあります。コロナ渦中に感染対策として一人で食事することが推奨されたことも、こうした流れに拍車をかけたようです。
今後はさらなる韓国全体の物価上昇にともなって、ランチは外食よりもお弁当派が増えていくのではないでしょうか。実際、会社員の昼食代は平均1万ウォン超えという調査結果も出ています。日本も日々、物価上昇が大きな課題となっていますが、こうした韓国のお昼代事情も他人事とは言えないかもしれません。
おわりに
ランチにはお弁当や外食以外にもペダル(デリバリー)がよく利用されます。いつでもどこでも来てくれるペダルは韓国ならではです。韓国に興味がある方はぜひ語学だけではなく、現地の生活について知ることもおすすめします。旅行に行くだけでは知りえないことがたくさんありますし、生活に根ざしたことを知るとより身近に韓国を感じられると思います。
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