韓国の還暦祝いや古稀祝い
「人生100年時代」という言葉のとおり、長寿化が進む時代。「人生の折り返し地点」「人生の節目」とされる還暦の60歳はとても大切なお祝いです。60年で生まれた年の干支に還るという意味から60歳を祝うとされています。日本では赤いちゃんちゃんこを着たり、家族と食事や旅行をプレゼントするのが一般的ですよね。干支文化をもつ韓国にも還暦祝いがあり、60歳は還暦(환갑・ファンガプ)、70歳は古稀(고희・コフィ)を祝ったりと、日本とよく似ています。
還暦祝いと古稀祝い
60歳の誕生日を祝う還暦祝いを「환갑잔치(ファンガプチャンチ)」といいます。잔치(チャンチ)は宴会・宴を意味し、赤ちゃんの満1歳のお祝いは돌잔치(トルチャンチ)、70歳の古稀祝いは칠순잔치(チルスンジャンチ)といいます。現代は長寿化社会ですが、昔は60歳・70歳を迎える人がまれであったため、今よりも盛大に還暦や古稀を祝っていたそうです。宴会も開かれたりと、準備には相当の時間とお金がかかっていました。現在は親戚を招いて食事をしたり、旅行をしたり、贈り物や現金を渡すのが一般的です。
また還暦祝いに食べる物といえば、祝い事には欠かせないチャプチェ。野菜の彩りで見た目が鮮やかであることから、さまざまな祝い事のテーブルに登場します。また잔치국수(チャンチグクス)も定番料理で‟ククス(麺)のように長く幸せに暮らせるように”という意味から結婚式や誕生日、還暦祝いなどの席で食べる習慣があります。「いつククスを食べさせてくれるの?」とか「早くククスを食べさせて」といった、結婚を催促するような婉曲表現の言葉も。そんな言葉をかけられたら返答にちょっと困りますよね。
還暦よりも古稀を盛大に祝う
古稀祝いは還暦祝いと行事としてはあまり変わりません。しかし、さらに年齢を重ねたということから、還暦祝いよりも盛大に行う家庭が多いようです。家庭によっては還暦は身内のみ、古稀は友人や知人・ご近所さんを呼ぶこともあるのだとか。最近では還暦祝いはしないで、古稀をパーティーで盛大にお祝いすることも。確かに平均寿命が延びていますので、60歳を高齢者と捉えず、還暦を飛ばして古稀を祝うのも納得です。
年齢の節目も日本と同じ
還暦や古稀だけでなく韓国と日本は年齢の節目が同じです。それぞれの韓国語の呼び方をまとめてみました♪
還暦(환갑・ファンガプ)61歳(満60歳)
古希(고희・コフィ)70歳
喜寿(희수・ヒス)77歳
傘寿(팔순・パルス)80歳
米寿(미수・ミス)88歳
卒寿(졸수・チョルス)90歳
白寿(백수・ペクス)99歳
百寿(상수・サンス)100歳
茶寿(다수・タス)108歳
皇寿(황수・ファンス)111歳
大還暦(천수・チョンス)120歳
百寿の100歳を越える長寿の方も増えてくるなか、最近は仁川桂陽区が満100歳を迎えた方に「長寿祝賀金」を給付したことが話題になりました。桂陽区に1年以上継続して居住した方を対象とした「長寿祝賀金」は、高齢者の老後生活の安定と長寿を祈願するものです。儒教思想である「敬老孝親」の社会的風土醸成の一貫として、「長寿祝賀金支給に関する条例」に従い支給されました。加速していく少子高齢化によって、社会から「孝」の想いが希薄化していくことへの危うさは、日本も韓国も同じかもしれません。
おわりに
今回は韓国の還暦や古稀についてご紹介しました。日本と似た文化をもっていても、時代背景や変化の過程などによって異なる部分があるものです。韓国語を習得するだけではなく文化について知ることで、より深く韓国を知ることをオススメします☆
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