なぜ誕生日に?韓国のわかめスープ事情
韓国で「誕生日に食べる物といえば?」と聞くと、一般的にケーキ、そしてわかめスープが挙がってきます。日本には馴染みのない習慣で「え、わかめスープ?」と驚かれる方も多いのではないでしょうか。今回はそんな韓国ならではのわかめスープ事情について深掘りしていきます♪
韓国のわかめスープの特徴
韓国ではわかめスープを「미역국(ミヨックク)」と呼びます。
わかめ=「미역(ミヨク)」にスープ=「국(クク)」を足したもので、作り方や見た目も日本のわかめスープとは少し違いが。
「미역국(ミヨックク)」は、まずわかめをゴマ油やニンニク、塩、醤油、その他の具材と一緒にしっかりと炒めてから、水を加えて長時間煮込んでいきます。わかめ以外の具材は牛肉が定番。
ゴマ油の高い香りとわかめのトロッとなめらかな食感、コクのあるスープの組み合わせは思わず食欲がかき立てられる逸品です。
誕生日とわかめスープの関係性
ではなぜ、“誕生日”に“わかめスープ”が結びついたのでしょうか?
韓国でわかめを食材として扱いはじめたのは、高句麗時代。
産後で体力を消耗したクジラが海岸でわかめを食す姿からヒントを得たとされています。
そんなきっかけもあり、韓国では産婦の体力回復食としてわかめスープを食べる習慣が根付いていきました。韓国のわかめスープがトロッとなめらかな食感なのも、産婦が摂りやすいものをと考慮した結果なのかもしれません。
韓国の女性たちはなんとわかめスープを出産後2~3週間、毎食食べ続けるのだそうです。
わかめに含まれる鉄分やカルシウム、ビタミンK、マグネシウム、食物繊維などの豊富な栄養素は、栄養や体力が不足している産婦にとって嬉しい効果をもたらします。
さらに、その栄養素は母乳を通じて子どもにも供給され、骨格や歯の形成に役立つとも言われています。
“母子の健康を願って”ーそんな想いで食べてきたわかめスープだからこそ、母親は子どもを産んだときの喜びを思い出す、子どもは自分を産んでくれた母親に感謝するという意味を込めて誕生日にはわかめスープが振舞われるのです。
韓国人の友人ができたらぜひ誕生日に「わかめスープは食べた?」と尋ねてみてください♪
おまけ
一方で、わかめスープは“試験を受ける時”に食べるのはタブーとされています。
ヌルヌルしたわかめスープを試験日に食べてしまうと「滑って落ちてしまう」という意味付けになるのだそうです。
このように、食材ひとつ、料理ひとつとってもその国ならではの文化や歴史、風習を知ることができます。何気ないキーワードを調べてみると思わぬ発見に繋がるかもしれません。
さらに異文化に触れたいと思ったら、実際に現地を知る人と交流してみましょう。
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