日本にいながら韓国留学できる「サイバー大学」

2024年04月26日

留学

コロナ禍を経て、現在ではさまざまな事をオンライン上で完結できることが多くなりました。オンラインを活用することで、私たちの生活も少なからず変化してきていることを実感します。

今回は日本から入学可能な韓国の大学へのオンライン留学である「サイバー大学」についてご紹介します。インターネット上で手続きが完了し、日本にいる状態のまま入学。授業や試験を受けて卒業することができるので、社会人入学もめずらしくありません。韓国語を習得したい人だけでなく、韓国語上級者なら専門的な分野を学んでキャリアアップを目指すのもよいでしょう。韓国語を本格的に学ぶための語学堂や語学学校にもオンライン入学のプログラムが設置されています。

韓国留学：サイバー大学とは

「サイバー大学」は日本の「通信制の大学」にあたりますが、授業・課題・試験などすべてをオンライン上で行うのが特徴です。韓国に直接行かなくてもライフスタイルに合わせて選べるのが魅力といえます。韓国国内では高卒・短大卒だったり、資格取得のためといった傾向があったり、多忙なアイドルにとってはスケジュールを調整しながら学べる大学でもあります。

近年は日本から韓国のサイバー大学への入学を希望する人も増えているといいます。大学卒業資格の取得やキャリアアップを目的とした社会人の入学希望者も多く、留学エージェントでもよく紹介される注目のトピックです。

韓国留学：入学について

サイバー大学には日本の旧センター試験にあたる수능（スヌン／大学修学能力試験）がありません。希望する分野を学びたい理由などをテーマにした論文や自己紹介文を提出したあと、適性評価といったような簡単な試験が行われます。開設当初は入学希望者も今ほどはおらず、試験もなく誰でも入学できるような状態でしたが、現在では希望者が増えているため適性診断などの簡単な試験が行われるようになりました。

また通常、正規留学の場合にはTOPIK何級という規定もありますが、サイバー大学の場合は基本的には必要ありません。ですが語学入学ではなく、専門分野を学ぶための学部希望の場合にはある程度の語学スキルは必須。講義やレポート、試験もすべて韓国語で行われるのでTOPIK中高級レベルに相当する程度の韓国語力は身につけておく必要がありそうですね。

学費は学点（単位）の授業料が80,000ウォン前後で、正規の大学の1/3〜1/4くらい。卒業までに必要な単位数で計算すればそれなりの金額になります。その他にも教材費や通信費といった諸経費も掛かってきます。成績優秀者を対象とした学校からの奨学金などもあるので、必要な場合には検討するとよいでしょう。

韓国留学：トウミ制度について

オンライン入学でもトウミ制度が利用できる場合があります。トウミ（도우미）とはガイドヘルパーという意味で、在学生がボランティアとして留学生活のサポートや語学勉強を助けてくれる制度です。慶熙サイバー大学やサイバー韓国外国語大学はオンラインでもトウミ制度が利用できますよ。

制度に申請するとトウミの方が決まり連絡が来ます。直接会うことはありませんが、メッセージのやり取りや学習サポートをしてもらうことで、語学・文化交流にもなります。現地留学でなくても利用するメリットは大きいです。

また、トウミ活動する学生は社会福祉活動の単位取得ができますし、交換留学生制度を優位に利用できたりもします。こちらが韓国に関心があるのと同じように、相手も日本に関心があることが多いです。年齢の差や語学レベルを気にする方もいるかもしれませんが、トウミ制度が用意されているならば、ぜひ積極的に利用してみることをおすすめします。