韓国の婚活事情・結婚観の変化
ここ最近の韓国では、自ら結婚の選択肢を不要とする「非婚主義」という考え方を耳にすることが増えました。初婚年齢が上がるのに出産率の下降が止まらない韓国の現状は、日本とよく似ています。その一方で、結婚希望者たちが出会いを求めて、結婚相談所である「結婚情報会社(결혼정보회사)」の利用率は上がるという現象も起きています。
では実際、韓国の婚活事情はどのようになっているのでしょうか。
婚活①「結婚相談所」
「結婚情報会社(결혼정보회사)」は有料登録制のお見合い会社で、日本の結婚相談所とシステム的に近いものがあります。利用希望者は最終学歴証明書、在籍証明書、そして婚姻関係証明書の提出が必須となっていて、無事登録が完了すれば安心して婚活サポートを受けることができます。
こうした相談所に登録するのは結婚適齢期と呼ばれる世代なのですが、近年は20・30代若年層の登録が増えているそうです。というのもコロナ渦でリアルな出会いのチャンスが減ったことが大きな理由といわれています。さらに専用サイトに個人情報を登録して、希望のタイプをピッタリと探し出す「カップルマネージャー」という職業もあり、婚姻ビジネスはとても活発といえますね。
ドラマ「恋する婚活プランナー」(制作2002年)は、結婚相談所の敏腕カップルマネージャーを題材にした作品で、仕事はできてもプライベートでは恋に奥手なヒロインが描かれています。Netflixで話題沸騰の「再婚ゲーム」は、セレブをターゲットにした結婚相談所で起こる復讐愛憎劇のドラマです。結婚相談所はしばしばドラマの題材として登場しているので、参考になるかもしれません♡
婚活②「マッチングアプリ」
紹介で知り合い、1対1での食事やデートで互いを知る「소개팅(ソゲティン)」や、複数人で飲食する合コン「미팅(ミティン)」 を、アプリを通して行うのも今どきの婚活。マッチングアプリ・婚活アプリの利用率はコロナ渦をきっかけに増加傾向にあるようです。
日本でもおなじみのアプリ‟Tinder”は韓国で圧倒的な利用数を誇っていて、婚活につなげるケースも多いそうです。誰かに紹介を頼むのは気が引けても、アプリなら手軽に出会うことができるので、韓国社会に広く浸透しています。ただ、詐欺や個人情報の悪用、犯罪に巻き込まれるということもありますので、慎重に利用する必要があります。
婚活③「お見合い」
日本では1960年代以降、「お見合い結婚」は「恋愛結婚」に押されて、今ではあまり行われなくなりました。韓国でも同じようにお見合いの機会は減ってきています。親や親戚などがセッティングした出会いは安心感がありますが、「자만추(チャマンチュ)」とはいえないかもしれません。
「자만추」とは‟자연스러운 만남추구”(自然な出会いの追求)の略語で、設定された人為的な出会い方ではなく、日常のなかで自然と出会って恋愛するスタイルのこと。お見合いは「자만추」とは言いがたいので、やはり今の世代の婚活にはあまり向かないようです。真逆の造語は「인만추(インマンチュ)」で、‟인위적인 만남추구”(人為的な出会いの追求)という意味があります。
おわりに
婚活に積極的な人もいれば、一方では「結婚する意志がない」いわゆる非婚主義の割合が年々高くなっています。結婚そのものを負担に感じたり、プラス面を見い出せないという声も多く聞かれます。お金に余裕がない現実や婚姻制度そのものに懐疑的など、その理由はさまざまです。
ソウルメイト韓国語学校で学ぶことは語学の習得だけでなく、こうした現地のリアルな社会状況を知るきっかけにもなりますよ。韓国語がまったくの初心者でもご心配いりません。ネイティブの講師陣が親身になって勉強をサポートしますので、安心して学んでいただけます。無料体験レッスン、授業見学も開催していますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
本格的に学べる韓国語教室をお探しですか?
まずは30分間の無料体験をぜひお試しください!!