お金大好き!? 韓国人の金銭感覚
韓国では、親の借金を肩代わりしないといけない!?
韓流ドラマを見ていると、とにかくお金にまつわる話が多いと感じます。古くはパク・シニャン主演のドラマ『銭の戦争』。2007年に韓国で放送された本作は視聴率が20%を超え、2015年には草彅剛主演で日本版リメイクも放送されました。
冒頭から主役の妹の結婚式にお父さんの借金取りが現れ、会場をめちゃくちゃにするというありえない展開に見えるものの、韓流ドラマにおいてはよく見る光景。その後、父親は自殺し、主役の男性はソウル大卒にもかかわらず、借金のせいでコンビニのバイトさえ採用されず、とうとうホームレスにまで転落します。そして、ボロボロになりながらも強く決意するのです。「自分がサラ金会社のボスになって世の中に復讐してやろう!」と。その後借金取りの元締めであるおじいさんと出会い、彼の指南の下、アッという間にサラ金会社のボスにのし上がっていくわけですが、どん底から上り詰めていく過程がとにかく痛快で見ていてスカッとするドラマです。
出典:BS朝日番組公式HP
父親の借金といえば、人気俳優のパク・ボゴムは、2008年15歳のときに父親が事業をスタートさせるために借りた3億ウォン(現在のレートで約3000万円)の連帯保証人にされてしまいます。その後、事業は失敗。その借金は2014年には8億ウォン(約8000万円)にまで膨れ上がり、何も知らされていなかったボゴムは自己破産の手続きをしました。自己破産申請の結果、既に芸能活動を始めていたボゴムに返済能力があると判断した裁判所は、3000万ウォン(約300万円)の返済を命令。幸いにもドラマ『応答せよ1998』がヒットしたおかげで完済することができたそうです。
出典:Kstyle
これらの件から、韓国では“親の借金は子どもが返すもの”という暗黙のルールが存在するのは、あながち嘘ではないのかもしれません。
親が子に財産を贈与する「孝道契約書」とは!?
『銭の戦争』にも出演していた俳優のシン・ドンウクは、2019年に祖父との財産トラブルが勃発。訴訟にまで発展し、ネットユーザーから批判的な書き込みが相次いだために主演が決まっていたドラマ『真心が届く』を降板する事態にまで追い込まれました。
この件から思い出すのが、2015年頃から韓国社会に存在する「孝道契約書」。これはその名の通り、親が子に財産を贈与する条件として、子の親孝行を強制できるようにする契約です。世界でも稀有なこの契約は、財産だけもらっておいて、親を虐待する例が後を絶たないから作られたのだとか。シン・ドンウクの場合は、祖父が度々家族に暴力をふるっていたという事実があるためこの例には当てはまらないものの、お金が絡むと血のつながっている親子とはいえ“甲と乙”の関係になってしまう韓国社会の典型的な例といえます。
出典:wowKorea
キャッシュレス社会の逆をいく『99億の女』
チョ・ヨジョン主演のドラマ『99億の女』は、偶然目撃した事故がきっかけで99億ウォンという大金を手にし、人生をやり直そうとする平凡な主婦が主人公。キャッシュレス化が著しく進む韓国社会において99億ウォンを3つに分けた現金でのやりとりは新鮮に感じますし、お金にまつわる人間模様の描き方がかなり面白いドラマです。“資金洗浄”など、日本語でもあまり馴染みのない言葉も多く、多少なりともお金の勉強にもなりそうです。
自由を手に入れるにはお金は必要不可欠なものですが、それと同時にお金には換算できない自分自身になろうと強く思わせてくれるドラマでした。
まずは韓流ドラマで勉強してみては?
このドラマは主人公が不倫をしている設定のため、誘い文句やお酒が絡むシーンでよく使うフレーズも学べそうです。また、お金を巡って殺し合うなどの喧嘩シーンも多く、そんなときによく使うフレーズにも注目したいところ。ドラマのセリフなどを字幕なしでも理解できるようになるには、単語の習得はもちろんですが、韓国語教室に通って韓国人の先生に教えてもらうのが一番の近道になります。新大久保にある「ソウルメイト韓国語学校」では授業見学や体験レッスンも受け付けているので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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‘돈이 최고!?’ 한국인의 금전 감각
한국에서는 부모의 빚을 대신 갚아야 한다!? 한류 드라마를 보다 보면 뭐가 되든 돈에 관련된 이야기가 많다고 느낍니다. 오래된 작품으로 박신양 주연의 드라마 ‘쩐의 전쟁’이 있었는데요. 2007년에 한국에서 방영된 본 작품은 시청률이 20%를 넘으며 2015년에는 쿠사나기 츠요시(草彅剛) 주연으로 일본판 리메이크도 방영되었습니다.