韓国の伝統的キルティング布団「イブル」
韓国インテリアのなかでも最近とくに注目されているのが、薄い布団(キルティングマット)です。キルティング生地でできた布団をイブル(이불)といいますが、日本ではベビー用品としても最適だとママたちに人気があります。汚れてもクリーニングに持って行かずに、自宅の洗濯機で丸洗いできて衛生的なのもポイントが高いです。
イブルとヌビ
イブルは、ヌビ(누비)という韓国の伝統的なキルティングから作られた薄い布団のこと。凍てつくような寒さの冬の韓国ですが、外は極寒でも屋内はオンドルによってポカポカと暖かいため、日本のように分厚い毛布や布団重ねも必要ありません。床暖房のオンドルに最適な薄い生地素材のイブルは、韓国の生活に適した布団といえます。
生地に使用するヌビは伝統手工芸でモンゴルが発祥ともいわれています。韓国ではヌビと呼びますが、モンゴルなどの西側ではキルトと呼びます。ヌビは2枚の生地の間に綿を入れて丁寧に縫い合わせて作られています。等間隔に並んだ縫い目のくぼみが、直線状に土を盛り上げた田畑の畝(うね)に似ているので、『五穀豊穣の願い』を込めるともいわれています。また布の間に挟んだ長い糸は、『子供の長寿を願う』という意味もあるのです。イブルは生地表面の凹凸感が肌触りを良くしてくれます。クッション性もあり、夏はさらっとしていて冬は温かく、オールシーズンに使えるのが魅力。
日本では数年前から敷布団(イブル)や赤ちゃんのおくるみ、ブランケットやソファカバーとして注目されていて、生地を使ったヌビバックも人気があります。ヌビバッグはSNSで人気に火が着き、シンプルさやキルティングの可愛らしさが人気なのです。サブバッグとして持ったり、いろいろ入れてトートバッグとして使ったりと用途はさまざまです。
ヌビバッグを一気に人気アイテムに押し上げたのが「pionunnal(ピオヌンナル)」というブランド。ブランドの商品はシンプルでありながらもセンス漂うアイテムばかり。ピオヌンナルは韓国語で「雨が降る日(비오는 날)」という意味で、‟雨が降って外に出れないような日でも楽しめるような提案を”というブランドコンセプトのもと商品展開しています。日本以外にもアジア各地で展開している、大注目の韓国発ハンドメイドバッグブランドです。
韓国の布団(イブル)事情
イブルは韓国の気候や住まいに合った布団といえます。冬はオンドルで部屋中が乾燥しているので、日本のように布団を干す必要がありません。薄い布団なので簡単に畳んで適度なところに置くだけでよく、日本のようにクローゼットや押し入れに収納といった手間もありません。洗濯はポイっと洗濯機に入れて丸洗いでOKなので、汚しがちなベビーマットやおくるみとして利用するにはもってこいですね。
ちなみに韓国の洗濯機は洗浄力が強いので、デリケートな洗濯物をそのまま洗うとゴワゴワになる可能性が高いです。そうした失敗を防ぐためにソフトモードがあるので、標準モードとうまく調整しながら洗濯するのがオススメ。イブルモードがついている洗濯機も多いです。
おわりに
イブルは綿100%でできているので赤ちゃんはもちろんのこと、敏感肌の方も安心して使用できます。綿が空気を含んで保温効果を発揮するので、冬はこたつ布団やラグ、ホットカーペットに敷いてみるなど色々な使い方ができます。伝統工芸が形を変えながらも、こうして引き継がれていくのはとても良いことですね。
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