知っておくと安心!韓国の食事マナー
韓国は日本と同じ箸文化です。日本の箸は、魚の骨を取るのに適した先端が細くなった形状をしています。一方、韓国の箸は平たい形状でステンレス製です。
今回は似ているようで違うカトラリー事情や知っておきたい食事マナーについてご紹介します。
スプーンと箸の使い方
韓国のカトラリーといえば숟가락(スッカラ・スプーン)、젓가락(チョッカラ・箸)。合わせて수저(スジョ)と呼びます。수저받침(スジョバッチム・スジョ置き)は日本の箸置きにあたりますが、スプーンと箸の両方を置くので長めのサイズになっているのが特徴です。
日本では箸をセッティングするとき、一般的に箸先を左にして横置きにしますが、韓国では縦置きです。そして箸を右側、スプーンを左側に置くのが正しい配置。食事中に箸休めをするときはそのまま皿に置かず、かならずスジョ置きかテーブルへ。スプーンも同じマナーです。
韓国ドラマを見ても分かるように、ご飯を食べるときは箸ではなくスプーンを使います。スプーンの形状に注目してみてください。持ち手の部分(柄)が長く、約20センチほどあるのが特徴的。これは食べるときに器を持ち上げずにスプーンですくって食べるため。
韓国の食事マナーでは器を持ち上げて食べることは失礼にあたるので、覚えておくとよいでしょう。なぜ持ち上げるのがダメなのかについて諸説あるようですが、古くは器を持って食べるのは奴隷だけだったからともいわれています。現実的な理由としては、ステンレス製の食器は熱が伝わりやすく熱くて持てないからともいえます。
ステンレス製食器の理由
韓国でステンレス製食器が使われるようになった理由もいくつかあるようです。一説によれば宮廷で王族に出す料理に毒が盛られていないかを確かめるため、銀製食器が使われていたというもの。銀は毒物に反応すると変色することから使用されていたのだとか。時代の流れとともに、次第に庶民にも銀製食器が伝わりましたが、ステンレスのほうが安価だという理由でステンレス製食器が普及したといわれています。スプーンや箸がステンレス製なのも同じ理由からだとか。
軽くて割れにくい素材のため、日本ではひそかにステンレス製食器が人気です。食べ物の匂いがつきにくく、油よごれもスッキリ落ちるなどメリットがたくさん♪
取り皿は使いません!?
箸マナーとして覚えておきたいのは、取り箸を使わないということ。つまり直箸をするということです。日本では大皿料理を何人かで食べるときは、一人ひとりに取り箸で小皿に分けますが、韓国ではあまり小皿に取り分けるという習慣はありません。
自分が使っている箸でそのまま大皿から取って食べます。最近は取り皿を提供してくれる飲食店もありますが、通常は直箸なのであらかじめ知っておくとびっくりしませんよ。家族や友人など大勢で料理を囲んで食べることが美徳とされる韓国の食文化。そんなシェア文化も、新型コロナウイルスの影響で取り皿を使うようになってきているとの事です。
韓国スプーン‟スッカラ”の魅力
韓国のカトラリーがおしゃれで便利と注目を浴びています。丸くて大きめのフォルムが可愛らしく、お皿に残りがちなスープやソースも楽にすくえるのでキレイに食べられるのも良いところ。
また調理過程で食材を混ぜるときにも役立つので、持っていて損はなし!新大久保などのコリアンタウンで売られていますが、最近では100円ショップなどでも類似品を購入できますよ。近くにコリアンタウンがないという方もお近くで探してみてくださいね。
おわりに
今回は韓国のカトラリーと食事マナーについてご紹介しました。韓国旅行に行かれる際の参考にしてみてくださいね。韓国料理は食べるけれども、実は食事マナーを間違えているということはよくあります。食事文化などの生活に根差した豆知識はネイティブの方に質問してみるのが一番!
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