韓国のクリスマスはどう過ごす？意外と知らないクリスマス事情をご紹介☆

いよいよクリスマスシーズン到来！イルミネーションが街中を飾り始めると、一気に年末モードに突入しますね。

韓国ではクリスマスを「성탄절（ソンタンジョル）」＝聖誕節とも言い、国民の祝日となっています。ちなみにお釈迦様の誕生日「석가탄신일（ソッカタンシニル）」＝釈迦誕生日も祝日として制定されており、アジアのなかで唯一、キリスト教・仏教どちらも公休日としている国でもあります。

今回は韓国のクリスマスシーズンの過ごし方をご紹介します☆

クリスチャンが多い韓国

韓国に行ったことがある方なら、日本よりも教会が多いことに気づくはず。それもそのはず、3人に1人、つまり人口の約30%がクリスチャンだと言われているのです。

クリスマスイブと当日、カトリック教徒は聖堂でミサを、プロテスタント教徒は教会で礼拝を行います。この日のために用意した讃美歌や劇、食事会が行われるなどトラディショナルな温かいクリスマスを過ごすのです。

クリスマスを長く楽しめる

日本ではクリスマスが終わると一気にお正月モードに突入するので、街中の装飾はすぐに解体されてしまいますよね。一晩で「クリスマス」から「お正月」に変わってしまうので、このシーズンが大好きな私としてはちょっと名残り惜しくもあります。でも韓国ではもう少し長く、クリスマスの雰囲気を楽しむことができますよ♪

旧正月の時期までイルミネーションやデコレーションが設置されたままなので、長ければ2月上旬まで楽しめるんです♡

クリスマスシーズンは明洞などの繁華街が混み合いますので、あえて年明けに行ってイルミネーションを楽しむというのもオススメ！

クリスマスにチキンは食べない

日本でクリスマスといえば、チキンを食べるご家庭が多いのではないでしょうか。有名チェーン店ではスペシャルセットが用意されたり、デパートなどでもチキンがズラリと並ぶのは毎年のこと。

一方、韓国ではケーキがメインなので、チキンをあえて食べるということがありません。食べる方もいるけれど『クリスマス＝チキン』の感覚はないようです。そもそも韓国では日常的にチキンを食べていますので♡

ケーキをメインにして雰囲気を演出するなら、“ステーキとワインも”といったところでしょうか。最近ではSNSに写真をアップするため、これらを用意して雰囲気作りする方もいるのだとか。

ちなみに韓国ではケーキはケーキ屋ではなく、パン屋で売られています。2017年の「食品公典」によるパンの定義に基づいたもので、小麦を原料としたケーキやクッキーなども「パン」として扱われているからです。

またアイスケーキも人気なので、クリスマスはパン屋とアイスクリーム屋が大繁盛します。

クリスマスソング『サンタが街にやって来た』の韓国タイトルは『泣いたらダメ』　実は原曲に忠実だった…

子供たちはサンタさんを「산타 할아버지」（サンタハラボジ／サンタのおじいさん）と言います。なんだか親しみが感じられる呼び方ですね。

さらに有名なクリスマスソング『Santa Claus Is Coming To Town』のタイトルも日韓では異なります。

日本語タイトルは「サンタが街にやって来る」ですが、韓国語タイトルは「울면 안 돼」（ウルミョン アンデ／泣いたらダメ）。

実は日本語バージョンはタイトルだけ英語直訳で、歌詞が原曲とは全く違うのです。韓国バージョンは原曲歌詞をほぼそのまま韓国語に変えたもので、タイトルは歌詞の『You better watch out!You better not cry』（気をつけて！泣いたらダメ）から取っています。

この曲はママが子供に「良い子にしていなかったらクリスマスプレゼントは貰えないわよ」「ママも誰かから聞いた話だけど、サンタさんはいつも良い子か悪い子か見ているの」「気をつけて、泣いたらダメよ、ふくれっ面してもダメよ」

実はそんな歌なのです。

子供の頃から聞いてきたクリスマスソングの内容が全く違うなんて面白いですよね。

おわりに

すぐお隣の韓国ですが、クリスマスの定番が日本とは違っていたり、イルミネーションを長く楽しめたりと楽しい発見の連続ばかり。コロナが落ち着いて気軽に渡韓できるようになった際には、ぜひクリスマスシーズンに遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

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