韓国旅行に行くならPM2.5対策を忘れずに
ミセモンジ(미세먼지)を知っていますか。直訳すると「超微細粉塵」のことで、PM2.5やPM10といった粒子状物質の総称です。日本でも近年PM2.5の話題をよく聞くようになりました。洗濯物干しや日常生活のなかで、花粉やPM2.5の情報をチェックしている方も多いのではないでしょうか。
PM2.5 は直径2.5ミクロン以下、PM10は直径10ミクロン以下の粒子を指し、直径が小さいほど人体に悪影響を与えるといわれています。小さな粒子は肺の奥へ到達しやすくなり、さらに血管へ入り込み粒子濃度が上昇することによって、心血管疾患も引き起こします。喘息、気管支炎など呼吸器疾患の原因となるのは言うまでもありません。
韓国は大陸続きであるため日本よりもPM2.5の飛散量が多く、日常生活でも注意が必要です。汚染濃度は季節や天候などに左右されるため、韓国へ旅行に行く際はミセモンジ対策が必須なのです。
ミセモンジによるアレルギー症状
まず前提として、ミセモンジの飛散量が多い時期は旅行を避けたほうが無難です。1年のなかでピークとなるのは3月から5月。本当に空気が汚れているときには太陽の光も遮られ、ぼんやりとモヤがかかっているように視界も悪くなります。ミセモンジ対策をしないで外出すれば目の痒み、痛み、鼻水、くしゃみなどのアレルギー反応が出てしまうでしょう。
韓国では花粉症はあまり発症しないとされています。韓国には花粉症の最大要因であるヒノキや杉があまり生息していないため、発症する人がほとんどいないのだとか。実際、日本ではひどい花粉症に悩まされていたのに、韓国で生活をしていくうちに花粉症の症状がまったく出なくなって驚いたという声もあります。
それくらい花粉の影響は少ないので、もし韓国旅行中にアレルギー症状が出てしまったならば、それは恐らくミセモンジによるものでしょう。では、旅行中はどのような点に気をつければよいのでしょうか。
韓国旅行中にするべきミセモンジ対策
何といってもマスクを常用するのが手っ取り早いです。PM2.5用のマスクはさまざまなメーカーから発売されていますし、特殊加工フィルターであれば安心です。韓国製マスクに表記されているKF(Korea Filter)は、数字が高いほど小さい粒子もカットする効果がありますよ。日本でもコロナ感染症対策に効果が高いと注目されて、KF94のマスクが飛ぶように売れましたよね。
また汚染粒子は皮膚へ付着することで肌荒れやアレルギー症状を引き起こすことがあります。ミセモンジ濃度が高い日に外出するときは、メガネや帽子を被ったり、長袖を着るなどして、汚染粒子が付着しないように気をつけましょう。そして、ホテルに帰ったらかならずシャワーを忘れないこと。疲れたからとそのままベッドにダイブしてしまうと、ミセモンジまみれで睡眠を取ることになりかねません。もちろん手洗いとうがいも忘れずに。ホテルによっては全室空気洗浄機が設置されている場合もあるので、宿泊先を探すときの参考にすると良いです。
リアルタイムで大気汚染情報を知る
韓国で生活しているとミセモンジ飛散情報のチェックは必須です。テレビやネットの天気予報、気象アプリで濃度予報を確認できます。ソウル市のホームページには、市内のミセモンジ濃度が細かく表示されています。多言語翻訳ボタンもあるので韓国語ができなくても大丈夫です。
アプリで確認するなら「미세미세」や「Air Visual」がオススメです。「Air Visual」は世界どこでも設定した地域の大気汚染状況を確認できる専用アプリ。数日先の予報も見ることができる優れものです。
おわりに
今回は韓国旅行で役立つPM2.5対策についてご紹介しました。日本もPM2.5 やPM10、花粉や大気汚染など、数年前に比べるとより注意が必要な状況になっています。呼吸器疾患などがない人でも、渡韓して喘息を発症してしまったという例もあるほど、韓国は日本以上に大気汚染が深刻です。韓国旅行に行かれる際は、ぜひPM2.5の正しい知識をもつことをオススメします。
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