韓国ツアーの定番？！板門店ツアーとは

2022年06月04日

板門店（はんもんてん）という場所をご存じですか？韓国語表記は「판문점（パンムンジョム）」となります。場所柄、個人で訪れることはできません。しかしツアーに参加することで、板門店に足を踏み入れることができます。今回は、「板門店ツアー」や「DMA(非武装地帯)ツアー」と呼ばれるツアーの行程と内容をご紹介します。

板門店について

朝鮮半島の中間部に位置し、朝鮮戦争停戦のための軍事境界線上にある「JSA(共同警備区域)」です。
1953年に停戦協定が結ばれ、その後「中立国監督委員会」と「軍事停戦委員会」が設置され、休戦協定遵守のための監視が行われています。
板門店はソウルから北西に約60kmの場所に位置し、車で1時間強で行くことができます。最短で半日のツアーもあり、弾丸旅行の際にもスケジュールに組み込むことが可能です。

板門店ツアーの注意点

現地事情や政治情勢によって、ツアーの催行が中止されることがあるため、了承したうえでツアーに申し込みましょう。また、当日は身分証明書としてパスポートを忘れないようにしてください。最初にツアー中の注意事項について説明があり、誓約書に署名をする必要があります。ツアーガイドや現地の軍人の指示をよく聞き、注意事項を守っていれば危険なことはありません。しかし、緊張感のある場所であることには変わりないため、万が一何かが起こっても自分の意思でツアーに参加した以上、すべて自己責任になります。また、写真撮影が可能な場所や参加時の服装、行動などに制約があるので必ず守りましょう。

板門店ツアーの代表的な場所

ツアーの行程は旅行会社によって異なりますが、代表的な場所は以下の通りです。

臨津閣（임진각/イムジンガク）公園

軍事境界線からわずか7kmの場所にある平和祈念公園です。ここはツアーに参加しなくても個人で訪れることができます。子供向けの遊具などもあり、のどかな雰囲気でほっと落ち着くことができる場所でした。

自由の橋

朝鮮戦争の休戦協定後、捕虜たちがこの橋を渡りながら「自由万歳」と叫んだことから名づけられた自由の象徴の橋です。見た目は普通の橋ですが、名前の由来を知ると特別な意味を持った橋であると感じることができました。

第3トンネル

北朝鮮が韓国に攻め入るために密かに掘っていたとみられるトンネルです。ヘルメットをかぶって実際にトンネルに足を踏み入れることができ、当時の緊張感を肌で感じることができました。

都羅（도라/トラ）展望台

よく晴れた日には北朝鮮の街並みまでも見ることができる展望台です。小さく見えている景色が北朝鮮であるという不思議な感覚は忘れられません。

都羅山（도라산/トラサン）駅

北朝鮮との国境駅で、韓国統治下の最北端の駅です。都心の駅のようにきれいに整備されていたのが少し意外でした。

以上のように、板門店ツアーは韓国観光の大衆的なツアーであるとは言えませんが、朝鮮半島の歴史に関する学びが多く、平和や自由について改めて考えさせられる貴重なツアーです。近年は北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長とアメリカのドナルド・トランプ前大統領が首脳会談を行ったことや、韓国ドラマ「愛の不時着」の大ヒットによりツアーの知名度が上がり、世界でも注目されているようです。

　韓国語や朝鮮半島の歴史に興味がある仲間と一緒にツアーに参加すると、より充実することでしょう。韓国語教室に通うことで、同じ目標や趣味を持った仲間と交流を深めてオススメの観光地やツアーの情報交換をすることもできます。ソウルメイト韓国語学校では体験レッスンも行っているので、興味のある方はぜひご連絡ください。

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