伝統菓子「クァベギ」が進化系ドーナツに

2023年09月26日

話題のクァベギ(꽈배기)というスイーツを知っていますか？クァベギは生地をねじって油で揚げた、モチモチのツイストドーナツです。表面には砂糖やシナモンがまぶしてあり、子供から大人までみんな大好きなお菓子。

クァベギが人気の理由

クァベギはもち米粉を使った伝統菓子ですが、ドーナツブームによって変化が見られます。チョコレートやカラフルなクリーム、フルーツでデコレーションされ、写真映え抜群の進化を遂げています。クァベギはパン屋や専門店で販売されており、人通りが多い駅周辺や学校周辺などには屋台も出ていますよ。手軽なおやつ感覚といったところ。日本でも新大久保などに専門店が誕生したりと人気がありますよね。

クァベギの可愛らしいフォルムはSNS映えにもってこい。そんな特徴に目をつけて、デコレーションによるアレンジで話題となったのが、韓国・ホンデのカフェ「Quafe（クアフェ）」です。ショーケースにはこれでもかというほど可愛くてカラフルなクァベギが並んでいます。レインボーカラーにデコレーションされたクァベギはお店の看板メニューでラムネ味になっています。甘い物好きな方にオススメですよ。こうしたアレンジのクァベギをきっかけに話題となり、海を越えて日本でも人気のスイーツとなりました。

出典：Quafe公式Instagram

クァベギだけでなく、こうした進化系伝統菓子は注目を浴びています、例えば「薬菓（ヤックァ）」も進化系スイーツの代表といえるでしょう。小麦粉やごま油、はちみつで練った生地を伸ばし、型抜きして揚げた優しい味の「薬菓」。花やボタンにかたどられていて、お供物の定番でもあります。最近では「薬菓ケーキ」や「薬菓マカロン」「薬菓クッキー」といった現代風アレンジが人気となっています。これからも伝統菓子の進化系スイーツから目が離せません。

韓国のドーナツブーム

さて日本では第3次ドーナツブーム到来中といわれていますが、韓国のドーナツ事情はどうでしょうか。日本ではドーナツといえば「ミスタードーナツ」などが定番ですが、韓国では「ダンキンドーナツ」というチェーン店が人気です。

「ダンキンドーナツ」は1948年にアメリカで創業、1970年から日本でも展開していましたが、1998年に日本市場から撤退しています。ですので日本では若者世代で「ダンキンドーナツ」を知っている人は少ないかもしれませんね。そのほかに韓国には「クリスピークリームドーナツ」や、ロサンゼルスの老舗店「ランディーズドーナツ」といった海外の有名チェーン店があります。

韓国のドーナツブームは流行語からも感じられます。『マカロンは去ってドーナツが来た』という言葉がMZ世代を中心にちょっとした流行になったことも。そんな若者たちの間でドーナツブームの中心となっているのが、「オールドフェリードーナツ（Old Ferry Donut）」というお店です。現在は8店舗に広げて展開している人気店で、アメリカのカリフォルニアにも店舗を構えています。ミニドーナッツをドリンクカップの上に乗せた‟キューブラテ”はSNS映え満点の定番メニューとなっています。「オールドフェリードーナツ」以外にも、ソウルには新進気鋭のドーナツ専門店が次々とオープンし変化し続けています。