韓国のオーラルケアと歯科事情

2024年01月23日

美容大国と呼ばれる韓国では歯への関心も高いといわれています。口元は視線が向きやすいパーツなので、オーラルケアをしっかりと行っているようです。K-POPアイドルや俳優たちを見ても一目瞭然！美しい歯並びや輝く白い歯はとても魅力的ですよね。

今回はそんな韓国人のオーラルケアや治療費などの歯科事情についてコンパクトにご紹介します♪

日常的にオーラルケアをする

みなさんは1日に何回歯磨きしますか？厚生労働省が公表した歯科疾患実態調査によれば、日本人は1日2回が最も多いようです。韓国人の歯磨きは平均で一日に3〜4回という調査結果があり、オーラルケアの習慣もあります。オーラルケアとは歯磨きはもちろんのこと、虫歯や歯周病予防のための口腔内ケア全体のことを指しています。

職場や学校以外の外出時でも携帯歯ブラシは必須。頻繁に磨く人ならコーヒーやお茶、ジュースといった色つきの飲み物を飲んだだけでも、歯磨きやマウスウォッシュしたりすることも。韓国人はコーヒーが大好きなのに、あんなに歯がキレイなのもこうした日常的な歯磨きの賜物かもしれませんね。

そんな携帯歯ブラシのケースには秘密が…。ケースに入れておくだけで歯ブラシを除菌してくれる除菌歯ブラシケースというものがあるのです。強力な紫外線による除菌や脱臭効果があり、韓国のダイソーでも買うことができます。ほかにも電動歯ブラシセットや歯間や歯周ポケットの汚れを水流で落とせる「ジェットウォッシャー」もよく使われています。

治療費と保険適用

オーラルケアに力を入れる理由として、虫歯の治療は保険適用外という点も挙げられます。日本の銀歯やレジンのように保険適用となる治療の選択肢がなく、なおかつ虫歯治療全般が高いのです。ちなみに虫歯治療に銀歯は使いません。安価な銀歯は金属アレルギーを引き起こす要因といわれていて、海外では一切使用されていないのです。ですので銀歯があれば日本人だと分かるともいわれているのだとか。実際、治療後の経年劣化による金属成分の溶け出しによって、汗疱などの金属アレルギーによる皮膚疾患を発症することもあります。

その一方でインプラントに関しては一部保険適用となっています。2014年に保険適用となり、現在は65歳以上であれば2本まで適用されます。2020年のインプラントメーカーの調査では韓国が世界1位のインプラント普及率という結果も出ています。保険の一部適用や国産品を使用してコストを抑えることができ、比較的安く治療できるのです。

歯列矯正はマスト

韓国では美容の視点から歯列矯正を行う人もとても多いです。K-POPアイドルたちも歯列矯正がもはやマストになっていたりもします。

歯並びが悪いと自己管理不足に見られることもあり、親は子どもの歯列矯正に積極的です。また就職活動に影響があるのでは？といった考えから、20代はじめまでに治療を完了させる人も多いです。口元の美しさが自己管理能力や魅力につながると考えるのは、韓国に限った話ではありません。海外では見た目の悪さだけでなく、歯並びの悪さは滑舌や発音にも影響を与えたり、嚙み合わせの悪さが集中力にも影響すると考えられています。