韓国の豆腐は種類豊富☆調理方法で使い分け

良質なタンパク質で低カロリーの두부（トゥブ・豆腐）は、韓国料理に欠かせない食材のひとつです。最近、韓国では「채식주의（チェシクチュイ・菜食主義）」が増えてきていると言われていて、いわゆるベジタリアン向けの食品も販売されています。豆腐も健康食として再注目を浴びている食材。スーパーのヴィーガン食取り扱いコーナーでは、豆腐ナゲットや豆腐ハンバーグなどの冷凍食品などがずらりと並んでいます。

今回は日本でも身近な食材である、豆腐のあれこれをご紹介します。

出所したら豆腐？韓国ドラマ定番シーンの謎

刑務所から出所したら“豆腐を食べさせる”―もはや韓国ドラマのお決まりシーンですね。真っ白な豆腐の色には〈純粋さ・白紙にする〉といった意味があり、出所した人に食べさせるのは〈白い心に戻る・人生をやり直してほしい〉という思いの表現でもあります。また〈豆腐の白さは穢れのない様〉という解釈から、“これからの人生は正しく生きなさい”というエールも込められているのだとか。

その他にも、刑務所ではあまり栄養のない콩밥（コンバ・豆ごはん）を食べることから、栄養のあるものを食べさせるという意味合いもあるとか。諸説ありますが、豆腐の白さがポイントのようです。

お店で迷いそう？！豆腐の種類が豊富

日本で豆腐の種類といえば木綿と絹ごしが主流ですが、韓国は種類が豊富で、料理によって使い分けています。

木綿豆腐によく似た食感が찌개두부（チゲドゥブ・チゲ豆腐）と부침두부（ブチムドゥブ・ブッチム豆腐）です。さらにこの2種類より柔らかいのが연두부（ヨンドゥブ・軟豆腐）。연두부（ヨンドゥブ）は調理せず、そのまま冷奴のようにキムチなどを乗せて食べるのが一般的です。日本の豆腐よりも柔らかく崩れやすいのが特徴といえます。

この연두부（ヨンドゥブ）よりも、さらに柔らかいのが순두부（スンドゥブ）。순두부찌개（スンドゥブチゲ）にすると、スープの中でほぼ形がなくなります。日本の鍋料理は豆腐が型崩れしないように気を遣いますが、순두부찌개（スンドゥブチゲ）は混ぜて食べるので崩れていても良いのです。

お店ではソーセージのような形状のチューブパッケージで売られているので、韓国語が読めなくてもすぐに見つけられますよ。

豆乳も豆腐の一種

韓国では豆乳も豆腐として扱われています。두유（トゥユ・豆乳）は飲み物用、콩물（コンムル・豆の水）は料理用として、2種類に分けられています。두유（トゥユ）は甘く味付けがされており、日本の豆乳飲料よりも甘さが少し濃いめの商品が多いです。콩물（コンムル）は液状で、味も日本の豆乳を思い浮かべると分かりやすいです。夏にぴったりの冷たい麺料理、콩국수（コングクス）の白いスープの正体はまさにコレ。

「おから」はチゲにチヂミに

韓国にも비지（ピジ・おから）があります。日本ではあまり馴染みはありませんが、おからがたっぷりと入った「비지찌개（ピジッチゲ）」は、腹持ちの良い素朴でヘルシーな料理です。また、おからのチヂミ「비지전（ピジジョン）」にして食べるのもオススメ。

비지（ピジ）はお店で買う以外にも、豆腐屋や豆腐料理専門店で無料で分けてもらうこともできます。

おわりに

今回は韓国の豆腐にまつわるあれこれをご紹介しました。日本と似た食文化をもつ韓国ですが、同じ食材でも種類や調理方法が異なっていたり、深掘りすると新しい発見に出会えます。

テキストだけでは知ることのできない食文化や習慣などは、独学ではなかなか触れる機会がありません。でもソウルメイト韓国語学校なら、ネイティブの講師陣がそろっているので、知りたいこともすぐ聞くことができますよ。韓国語の勉強だけでなく、嬉しいプラスアルファもぜひ体感してみてくださいね。

ソウルメイト韓国語学校では授業見学や無料体験レッスンも行っています。ご興味をもった方はぜひお気軽にご連絡ください。

Tweet