韓国語と日本語を組み合わせたハンボノ
韓国の若者たちの間で絶賛流行中の「ハンボノ」を知っていますか。한국어(ハングゴ/韓国語)と일본어(イルボノ/日本語)を組み合わせた造語「한본어(ハンボノ)」のことで、その名の通り韓国語と日本語のミックス語を指します。日本でも「진짜(チンチャ)それな」や「やばいンデ(ㄴ데)」といった言葉が流行りましたが、それの韓国バージョンなんです☆
日本語の発音が妙に上手なお笑い芸人 カン・ユミの動画コンテンツをきっかけに流行り出したハンボノ。日本語はできないけれど、ハンボノは思わず口に出てしまったり、ニュアンスでも伝わってしまうのが面白いのだとか。
ハンボノの代表例
◆카와이(カワイイ)
日本語と同じ意味で‟Cute”のこと。TikTokがきっかけで韓国でもバスり中の「可愛くてごめん(귀여워서 미안해)」も、そのまま日本語で歌える人も多いですよね。もはや‟Kawaii”は世界共通語といえます。
◆와타시(ワタシ)
「それそれ!私!」といった感じで、「~な人は?」という質問に、合言葉的な感じで返事をするときに使えます。
◆고래(コレ)
まさしく‟this”なのですが、「고래」はもともと韓国語でクジラという意味があるので面白さから使っているようです。
◆데스(デス)
韓国語の語尾にそのまま「데스」とくっつけます。「데스네」(〜デスネ)と言うことも。
◆~상/~짱(サン/チャン)
日本で名前の後ろにつける「さん」「ちゃん」と同じ使い方です。
◆닝겐(ニンゲン)
韓国語と組み合わせて「~ニンゲン」と言ったり、素敵な人や人間離れした様子を「낫 닝겐(NOT ニンゲン)」と言うことも。
◆간지(カンジ)
ファッションセンスが良いことを「カンジ」と言います。「いい感じ」という意味で使える言葉です。
◆츤데레(チュンデレ)
「ツンデレ」のことで、日本と同じ意味合いで使えます。普段は無愛想なのに、ときにデレっと甘える…そんな様子を指す言葉ですね♡
◆야래야래(ヤレヤレ)
日本では日常会話に使うことはほぼありませんが、日本漫画の影響を受けて使う人もいるようです。同じように히사시부리(ヒサシブリ)も漫画から引用した言葉ですね。ハンボノというよりは、若者間で使われる日本語です。
ハンボノが浸透するきっかけ
日本でも韓国でもこうしたミックス語には「言葉遊び」という共通点があります。文章構造が似ていることや、エンタメを通した文化交流、そして相互の語学に触れる機会が増えたことで、「言葉遊び」の面白さを生み出しているのかもしれません。日本の漫画やアニメがハンボノ現象に大きな影響を与えているともいわれています。漫画を読んで日本語を知り、韓国語とミックスさせて楽しんでいるのですね☆
好きなアニメや漫画、ドラマを通して知ったことばは特に印象に残ります。私たちが韓国ドラマを見て、好きなシーンやセリフの韓国語を丸々覚えてしまうように、サブカルチャーは日本語を覚えるきっかけになります。これからは韓国旅行に行って語学力に自信がなくても、ハンボノでコミュニケーションが取れるかも⁈
おわりに
好きなK-POPアイドルや俳優がふと口にしたハンボノは、何だか嬉しい気持ちになりますよね。母国語が異なるからこそ、話してくれた日本語に親近感を覚えます。ハンボノにはルールがないので、好きなだけ自由自在に言葉遊びができるのが魅力です。自分発のハンボノを作ってみるのも面白いかもしれませんね。
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