10月9日は「ハングルの日」どんな日か知っていますか?
10月9日は「ハングルの日」(한글날/ハングルラル)です。2022年度は576周年目にあたります。
朝鮮半島の固有文字であるハングルは、朝鮮王朝第四代王の世宗(セジョン)大王が創製しました。10月9日は世宗大王の功績をたたえるとともに、ハングルのさらなる普及と研究を奨励する日です。今回は「ハングルの日」(한글날/ハングルラル)についてご紹介します。
世宗大王と『訓民正音』
韓国の名君といえば世宗大王。ソウルの光化門広場にそびえ立つ、立派な銅像がまさに世宗大王です。また紙幣1万ウォンにも描かれているので、韓国旅行に行ったことがあれば、きっと目にしたことがあるはず。世宗大王は、孔子の統治論に由来する優れた儒教政治を行いました。最大の功績は朝鮮半島の固有文字を創製したことです。ハングルが作られる以前は、中国から入ってきた漢字が主流で、身分の高い者のみが使用していました。そのため文字を学ぶ機会がない庶民には、書記手段がなかったのです。
そこで「一般庶民にもわかりやすい独自の文字を」と作られたのが、1446年に公布された『訓民正音』(훈민정음/フンミンジョンウム)です。『訓民正音』は「民に教える正しい音」という意味があります。身分の差によって文字を知らない庶民たちを憂い、誰もが書ける・読める文字を考案したのです。
しかし公布された当初は高い身分の者たちから、低俗な文字だと軽視されていました。庶民や女性の間では使用されましたが、一般的に広く普及したのは近代に入ってからという研究結果もあります。
各地で開催されるイベント
1970年に祝日として制定され、その後は一時的に祝日から外れていましたが、2013年からは再び祝日となっています。2022年の「ハングルの日」は10月9日、10日(振替休日)で2日間のお休みです。また、この日は各地でさまざまな催し物が開かれます。韓国在住の外国人を対象とした作文大会や、世宗大王の名前にちなんだ授賞式などもあります。また近年は国内だけでなく、海外でもハングルに関連したイベントが各地で開催されており、ハングルの世界的な広がりを感じる日でもありますね。
2021年の韓国 教育部の報告によれば、世界の韓国語学習者数は約16万人。過去2年間で3万人以上も増加したとみています。海外の学習者にとっても、あらためてハングル創製の精神や歴史・文化への理解を深められる良いきっかけになるでしょう。
ユネスコ登録と芸術的視点から見るハングル
ハングルの古称である『訓民正音』(訓民正音解例本)は、1997年にユネスコ世界記憶遺産(Memory of the World) に登録されています。創製の目的や使い方の説明まで書かれていること。そして何よりもハングル創製の目的が<民衆の文字習得>という点。世界の歴史上では、執権職の立場からこのような目的で文字創製をしたのは稀な事例といわれています。
また、ハングルは芸術的な視点から見ることもできます。独特の秩序や規則性をともなった文字形態は、世界中の言語学者や芸術家、デザイナーからも注目を浴びています。2022年3月18日~5月21日まで国立ハングル博物館と仁川国際空港公社が共催した特別展「ハングルデザイン:形態の転換」では、芸術作家たちによる新しい視点で再解釈したハングルの魅力を紹介しました。展示にはブランドのシャネルが、ハングルをデザインに取り入れたジャケットを出展し、大きな話題を呼びました。
まとめ
韓国語を勉強中の方はもちろん、これから勉強してみたい方も、ぜひ今年の「ハングルの日」に注目してみてはいかがでしょうか。その魅力にハマったなら、さっそく韓国語を勉強してみませんか?
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