韓国の貨幣ーコイン

2019年10月03日

生活

そろそろ涼しい風の吹く秋が近づいていますね。どこかに行きたい季節です。こんな涼しい時に韓国に行く方がいらっしゃいますか。今月のテーマは以前の「韓国の貨幣ー紙幣編ー」に続いて「韓国の貨幣ーコイン編ー」です。

皆さんが韓国にいらっしゃって使用されたコイン、そこに刻まれた人物と象徴などを紹介します。

コインの人物及び象徴。

・500ウォン「鶴」

それで飛んでいく鶴のように、限りない発展と経済跳躍を祈願する意味で500ウォンに刻まれたとのことです。鶴は「두루미(ドゥルミ)」と呼んだりもします。まず、500ウォンに刻まれている物は「학(ハック, 鶴)」です。昔から韓国で鶴は縁起がいい動物だとされてきました。

・100ウォン「イ・スンシン」

「광화문(クァンファムン, 光化門)」にある2つの銅像(世宗大王・李舜臣)の一つもこの方の物です。次の100ウォン玉の人物は「이순신(イスンシン, 李舜臣, 1545～1598)」です。李舜臣は1597年「임진왜란(インジンオェラン, 壬辰倭乱)」時13隻の船で133隻の船と戦って勝利した有名な将軍です。

・50ウォン「稲」

50ウォン玉には「벼(びょ, 稲)」が刻まれています。

稲が刻まれた理由は、「国際食料農業機関(FAO)」が10月16日「世界の食糧の日」を記念するコインの製作勧誘に従ったことです。それで韓国の主食である米をテーマに稲穂とはっぱを刻みました。

・10ウォン「多寶塔」

10ウォン玉には国宝20号である「다보탑(ダボタプ, 多寶塔)」が刻まれています。韓国を代表する美しい文化遺産なので選ばれたのではないかと思います。韓国の「경주(キョンジュウ, 慶州)」の「불국사(ブルクッサ, 仏国寺)」という寺にあり、仏国寺も「ユネスコ(UNESCO)」が指定した世界文化遺産です。

普通、玉には国の文化遺産や偉人を刻みますが、「50ウォン」と「500ウォン」玉は例外であるのがポイントです。

発行しないコイン

実は韓国には、日本のように「5ウォン」と「1ウォン」玉もあります。でも10単位で物の価格が決めっているために使用も発行されもせずにいます。現在作られる「1ウォン」と「5ウォン」玉は記念品として販売したり、贈り物などとして使用されます。

・5ウォン「亀甲船」

「5ウォン」玉には「거북선(ゴブックセン、亀甲船)」が刻まれています。「亀甲船」は「壬辰倭乱」当時に活躍した朝鮮の軍艦で、100円玉の人物「이순신(イスンシン, 李舜臣)」将軍と言えば韓国人なら誰でも思い浮かぶ船です。

・1ウォン「ムグンファ」

「1ウォン」玉には「무궁화(ムグンファ、無窮花)」が刻まれています。「ムゲンファ」は韓国の国花で国歌にも「무궁화 삼천리 화려강산(ムグンファ・サムチョンリ・ファリョガンサン)」という歌詞があります。

* 「무궁화 삼천리 화려강산(ムグンファ・サムチョンリ・ファリョガンサン)」の意味

– 무궁화(ムグンファ、無窮花) : ムクゲの花

– 삼천리(サムチョンリ) : 三千里(「백두산(ペクトゥサン、白頭山)」から「한라산(ハルラサン、漢拏山)」までの約1,260km)

– 화려강산(ファリョガンサン) : 華麗の江山 → ムグンファの花が三千里まで広がる華麗な国土

コインに書いてある情報

前方には「発行年度」, 「中央銀行の名前」, 「額面家(数字)」が、後方には「額面家(文字)」, 「象徴物」が書いています。
韓国のコインは数字のある方が前方、反対方が後方です。

今まで韓国の貨幣、コインについて紹介させていただきました。疑問がすこし解けましたか?

韓国の貨幣についてもっと知りたい方は地下鉄1号線「市庁(シチョン、市役所)」駅の近くにある「韓国銀行貨幣博物館」をお勧めします。無料で入場ができ韓国語、英語の展示説明と一緒に毎週金曜日には日本語説明も聞けます。

次回はロマンチックな秋に合わせて韓国の結婚について紹介します。

슬슬 시원한 바람이 부는 가을이 다가오고 있네요. 어디론가 떠나고 싶은 계절입니다. 이렇게 시원한 계절에 한국으로 떠나는 분이 계시나요? 이번 달 주제는 이전의 ‘한국의 화폐 -지폐편-‘에 이어 ‘한국의 화폐 -동전편-‘입니다. 여러분들이 한국에서 사용하신 동전, 그 안에 새겨진 인물과 상징 등을 소개하고자 합니다.

동전의 인물 및 상징

・500원 「학」

우선 500원에 새겨진 것은 ‘학’입니다. 예부터 한국에서 학은 길한 동물로 알려져 있습니다. 그래서 날아가는 학처럼 끝없는 발전과 경제 도약을 기원하는 의미로 500원에 새겨졌다고 합니다. 학은 ‘두루미’라고 부르기도 합니다.

・100원 「이순신」

다음 100원짜리 동전의 인물은 ‘이순신(1545~1598)’입니다. 이순신은 1597년 ‘임진왜란’ 때 13척의 배로 133척의 배와 싸워서 승리한 것으로 유명한 장군입니다.

‘광화문’에 있는 2개의 동상(세종 대왕・이순신) 중 하나도 이 분의 동상입니다.

・50원 「벼」

50원에는 ‘벼’가 새겨져 있습니다.

벼가 새겨진 이유는 ‘국제 식량 농업 기구(FAO)’가 10월 16일 ‘세계 식량의 날’을 기념하는 동전의 제작을 권유하면서 새겨지게 되었습니다. 그래서 한국인의 주식인 쌀을 주제로 벼 이삭과 잎사귀을 새겼습니다.

・10원 「다보탑」

10원짜리 동전에는 국보 20호인 ‘다보탑’이 새겨져 있습니다. 한국을 대표할 정도로 아름다운 문화유산이기 때문에 선정됐다고 생각합니다. 다보탑은 한국 ‘경주’, ‘불국사’라는 절에 있습니다. 다보탑이 있는 이 ‘불국사’ 또한 ‘유네스코(UNESCO)’가 지정한 세계 문화 유산입니다.

보통 동전에는 나라의 문화유산이나 위인을 새기지만 ’50원’과 ‘500원’ 동전은 예외인 점이 포인트입니다.