韓国に定着したエコ活動「アナバダ」とは
「エコ活動」といっても何をしたら良いか分からない、地球環境を守りたいけれど難しいの?そんな風に堅苦しく考える必要はありません。環境への配慮は一時的なものではなく、生活しながら継続していくことがとても大切です。
韓国では「アナバダ」というエコ活動が定着しています。どのような活動なのかさっそく覗いてみましょう♪
エコ活動は大きく分けて3つ
まずは地球環境に配慮した活動とはどのようなものなのかおさらい。ポイントは大きく分けて3つあります。
①資源を大切にすること
私たちは生活のなかでさまざまな資源を消費しています。石油・石炭・天然ガスといった燃料から、木材や水、大気など、限りある資源を守る必要があります。
②ごみを減らすこと
プラスチックや可燃ゴミ、食品ロスなど、生活から出るゴミの種類はさまざまですが、効率的なゴミの分別によって、環境負担を軽減することが可能です。リサイクルができるものは資源として再利用され、焼却ゴミが減ることで温室効果ガスやダイオキシンなどの有害物質の排出量を減らすことができます。
③二酸化炭素(CO₂)の排出量を減らすこと
ゴミを燃やしたり発電したりすることによって、地球温暖化の要因になる温室効果ガスである二酸化炭素(CO₂)が排出されます。ビニール袋ではなくエコバッグを使ったり、エアコンの設定温度を省エネモードにしたり、エネルギー消費量の少ないLED照明にすることで、二酸化炭素(CO₂)の排出量を減らすことができます。
アナバダの考え方
韓国には「아나바다(アナバダ)」という活動があります。アナバダはいわゆるフリーマーケットのことで、一年中さまざまな場所で開催されています。はじまりは1997年、IMF経済危機の翌年のこと。経済的な負担を少しでも軽くしようと、不必要な出費を控えることを目的とした運動でした。運動の合言葉だった『아껴쓰고(アッキョッスゴ)・ 나눠쓰고(ナノッスゴ)・바꿔쓰고(パックォッスゴ)・다시쓰자 (タシッスジャ)』、それぞれの頭文字を取って「아나바다(アナバダ)」といいます。『大切に使って・分け合って使って・交換して使って・もう一度使おう』という意味です。エコ活動の3R「Reduce・Reuse・Recycle」に通じるものがありますよね。
出典:국민일보
日常にあるアナバダ
韓国では日頃からさまざまな場所で아나바다 장터(アナバダ チャント)と呼ばれるフリーマーケットが、アパートの敷地や学校、ショッピングモールや公園などでよく開催されています。
フリーマーケットの開催場所まで行けなくても、번개장터(ポンゲチャント)や당근마켓(タングンマケッ)といったアプリを利用する方法もあります。
당근마켓(タングンマケッ)は日本のジモティーのようなアプリで、近隣のユーザー同士がカカオトークなどでメッセージをやりとりし、直接受け渡しをします。忙しくて手渡しの日時が決まらない場合は郵送も可能ですが、大半の方は直接受け取っているようですね。外国人留学生の利用者も多いアプリです。
また街中には衣類回収箱(의류 수거함)が設置されています。黄色や緑、青といったカラフルな大きいボックスは、外国人観光客の写真映えスポットとして人気。不要になった服や靴、カバンなどを入れると、無料回収+リサイクルをしてくれます。このボックスはIMF経済危機の頃に設置されるようになったもので、これもアナバダ運動の一貫なのです。
おわりに
今回は韓国の暮らしにある「アナバダ」をご紹介しました。毎日ちょっとしたことからエコに取り組んでいきたいものです。ところで、現地のリアルな様子は、実際に留学したり暮らしてみないと知る機会が少ないですよね。
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