韓国語のことわざを知ってネイティブに近づこう

韓国語で‟원숭이도 나무에서 떨어진다”は日本語の「猿も木から落ちる」と意味や使い方もほぼ同じです。でも‟그림의 떡”は直訳すると「絵に描いた餅」ですが、日本語とは意味が少し異なります。日本語の「絵に描いた餅」は、「実物でなければ何の値打ちもないこと」を表しますが、韓国語は「見た目はいいが食べることもできず、持つことさえできないこと」という意味で、ほしくても手に入らないことを指しています。日本語では「高嶺の花」がこれに当たります。このように日本と韓国は似ていて同じ意味をもつことわざもありますし、言葉は同じでも意味が異なったり、韓国文化に基づいたものもあります。

今回は覚えておくときっと役立つ、韓国語のことわざについてご紹介します。文章を書いたり、会話の際にぜひ参考にしてみてくださいね。

韓国語の속담（ソッタム/ことわざ）

‟티끌 모아 태산”
「塵が集まって泰山」

塵のようにわずかなものでも、積み重なれば大きなものになるという意味。日本語の「塵も積もれば山となる」と同じです。泰山は大きくて立派な山という意味で、大きな問題や課題を表現するときにもよく使われます。たとえば‟걱정이 태산이다”「心配事が泰山（山）ほどある」などの活用ができます。

‟비 온 뒤에 땅이 굳어진다”
「雨降った後に地が固まる」

日本語の「雨降って地固まる」と同じ意味。不運やトラブルに見舞われたあとは、かえって土壌がしっかりと固まって良い結果になるということわざです。

‟밑 빠진 독에 물 붓기”
「底抜け壷に水を注ぐ」

日本語の「焼け石に水」と同じく、「いくら努力しても何の甲斐もない」という意味です。‟밑 빠진”は「底が抜けている」ことで、 底が抜けた壺に水を注いでもこぼれてしまうことから「無駄な努力をすること」に対して使います。

‟다 된 죽에 코 풀기”
「出来上がった粥に鼻をかむ」

「出来上がった物を台無しにする行為」のこと。作ったばかりの粥を台無しにすることをたとえています。似たことわざに‟다 된 밥에 재뿌리기”「できあがったご飯に灰を振りかける」もあります。

‟남의 떡이 커 보인다”
「他人の餅は大きく見える」

つまり日本語の「隣の芝生は青い」のことです。韓国のことわざにはよく餅（떡）が登場します。たとえば‟누워서 떡 먹기”「横になって餅を食べる」は、寝ていてもできるほど簡単であるを表したもの。ちなみに韓国の餅は粘り気がほとんどないので、「寝ていても食べられる」は韓国らしい表現といえます。

‟천 리 길도 한 걸음부터”
「千里の道も一歩から」

「千里ほどある長い道のりも、まずは一歩を踏み出すことから始まる」という意味。千里は約4000㎞ですが、遠い場所の例えとしてよく使われます。昔、日本のテレビアニメに「母をたずねて三千里」という作品がありましたが、韓国でも1970年代に「엄마찾아 삼만리」というタイトルの韓国語吹き替え版が放送されました。

‟말은 해야 맛이고 고기는 씹어야 맛이다”
「言葉は発してこそ味があり、肉は嚙んでこそ味が出る」

「言いたいこと、必要なことは口にしないと意味がない」という意味です。日本には奥ゆかしさを美徳とした「言わぬが花」、口に出さない方がかえって良いという意味の「言わぬは言うに勝る」に代表されるように、どちらかというと〈一歩引く文化〉の側面があります。

翻って韓国では思ったことははっきり言うほうが良いという考え方があります。たとえ周りと意見が違っても、自分の考えをきちんと伝えることで、相手と誠心誠意向き合うという姿勢ですね。「言葉は発してこそ味があり、肉は嚙んでこそ味が出る」なんて、肉好きの韓国ならではのことわざとも言えます♪

おわりに

このほかにも沢山のことわざ「속담」（ソッタム）があります。ぜひ韓国語を学びながらレパートリーを増やしてネイティブに近づいてみましょう☆

語学学校で学ぶことは語学の習得だけでなく、文化や生活を知るきっかけにもなります。ソウルメイト韓国語学校ならネイティブの講師たちが教えているので、韓国について知りたいことや気になることがあれば気軽に聞くこともできますよ。「韓国に少し興味がある程度」といった気軽な気持ちでも大歓迎です☆無料体験レッスンや見学も随時行っていますので、気兼ねなくお問い合わせくださいね。本校で楽しく韓国語に触れてみましょう。

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