意外と知らない韓国の学校給食
学校生活の楽しみは給食だったという人もきっといるはず。韓国にももちろん学校給食がありますよ。給食は韓国語で급식(クプシク)といいます。今回は意外と知らない韓国の学校給食についてご紹介します。
韓国と日本の給食の違い
日本の小学校では生徒が給食当番を持ち回りで担当し、白い給食着を着てクラスメイトに給仕するのがよくある風景です。一方、韓国の学校には給食当番制はありません。そして教室ではなく食堂(給食室)に学年ごとに集まり、給仕は生徒ではなく調理員が行います。またトレーに食器を乗せるのではなく、급식판(クプシクパン)というステンレス製やプラスチック製のランチプレートを使用しています。
定番メニューは主食のごはんを中心として、国民食のキムチ、肉や魚、チゲといった汁物の献立が一般的。ほかにも酢豚とチャンポンの組み合わせ、マンドゥ、トッポッキ、サムギョプサルなど、毎日違ったバラエティ豊かな内容になっています。果物などで季節感があったり、ときには家庭料理よりも豪華に見えるほど年々充実してきているようです。
日本の給食ではかならず全員に牛乳が出てきますが、韓国の学校では申し込みしている生徒だけが利用できます。また、給食の時間ではなく午前中の休み時間に提供されるのも特徴です。カルシウムは成長期に十分摂取することが望ましいといわれているので、子供にはカルシウムを多く含む牛乳をたくさん飲ませたいところですよね。最近は低所得者層の生徒でも牛乳食制度を利用できるように、政府が支援を行っていたりもします。学校によっては制度利用の希望アンケートを行い、利用したい家庭が基準数に満たない場合は実施しないというケースもあったりとバラつきもあるようです。
オーガニック無償給食の実施
韓国では全国に学校給食の無償化が広まっていて、ソウル市の公私立幼稚園でも無償給食支援が始まったりと給食事情は変化の途上にあります。さらに近年の大きな流れとなっているのが「オーガニック無償給食」。子供たちにより安全で健康的な食を提供することを考えたもので、2021年のソウル市からスタートして、試行錯誤と改善を繰り返し定着化を図っているところです。雑穀や玄米を中心に副菜と主菜、そしてキムチをベースとした化学肥料を使用しない農産物を中心としたメニューとなっています。
ヨーロッパでは以前からオーガニック給食が導入されていて、オーガニック比率100%に近い水準の食材を利用するなどかなり積極的。ヨーロッパ諸国のように、韓国がアジアのなかでもいち早く「オーガニック無償給食」を実施したことは大きな一歩といえます。ソウル市の学校では地球環境を考える食育の観点から、月1〜2回「グリーン給食の日」(菜食の日)という肉料理が出ない日もあったりとさまざまな取り組みが行われているようです。
おわりに
今回は韓国の学校給食の事情をご紹介しました。子供たちが安全な食事を通して健康的に成長できるように、学校も親も政府も給食改革に前向きな印象があります。もともと韓国は教育熱心なところがありますので、食育という視点から学校給食への関心が高まるのも必然かもしれませんね。また食べ物だけでなく、コスメや日用品にもオーガニック志向への傾向が高いので、今後もさらに注目していきたいところです。
こうした現地の社会事情を知りたいなら、韓国語でネット検索してみたり、韓国人に直接聞いてみるのが一番です。ソウルメイト韓国語学校ではすべての授業が韓国語で行われているので、読み書き、スピーキング、リスニングをバランス良く習得できますよ。語学以外にも韓国について聞きたいことがあれば先生に聞いてみてください。韓国語の習得という同じ目的を持った人たちが集まる教室はとても楽しいです♪授業見学や無料体験レッスンも開催していますので、ご興味のある方はぜひお気軽にご連絡くださいね。
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