仕事と韓国語~不思議なめぐり合わせ~②
少し高いハードルを越えて
今回は、かつてチャレンジした、韓国語弁論大会出場の体験を通して「自分より少し高いハードルに挑戦する」ことについて書いてみたいと思います。
突然の“むちゃ振り”
勉強を始めて1年半ほど過ぎた頃、韓国語弁論大会が開かれるというお知らせが、韓国語教室の先生からありました。これは、県内の系列の各教室から出場者を募っての大会だということでした。
1年半といえば、単語も文法もまだまだでしたが、辞書を引いて読むことはだいぶできるようになっていました。担任の先生は、クラスから、私と、もう一人の友達を指名しました。友達は私よりも学習歴が長く優秀だったので、選ばれて当然だと思いましたが、なぜ私が…と真っ青になりました。しかし一方で、めったにない機会だと思い直し、出場を承諾しました。
最初の関門
引き受けたものの、それからが大変でした。まずは日本語で原稿を書くのですが、原稿を見ずに制限時間の4分できっちり終わらせる分量でなければなりません。そして、もちろん、スピーチの内容も審査の対象になります。当時、まだ韓国に一度も行ったことがなかったので、普段の生活に、どのように「韓国」を取り入れて楽しんでいるかについて具体的に書いていきました。
辞書と友達に
日本語での作文が終わったら、次はいよいよ韓国語にしていきます。とはいえ、またまだ文法も十分に知らない時分でしたので、とにかく辞書を引きまくり、似た例文をつなぎ合わせながら、必死に韓作文をしていきました。韓国語に使える時間という時間をすべて使って、なんとか韓国語の原稿が出来上がりました。この時、本当に辞書と友達になり、辞書を引くことが億劫でなくなったのは大きな副産物でした。
シャドーイング
出来上がった原稿は先生に提出し、不自然な表現などについてアドバイスをいただき、何度か修正しながら原稿が出来上がりました。そしていよいよ、スピーチの練習です。先生にお手本を録音していただき、ひたすらマネをしていきました。これは「シャドーイング」という勉強法ですね。知らぬ間に韓国語の習得によい方法をやっていたことになります。
現在は韓国語学習者も増えて、語学学習の方法である「シャドーイング」という言葉も広まってきた印象を受けていますが、シャドーイングとは、聞こえてくる音声のあとを追いかけながら言ってみる練習方法です。聞いたと同時に自分でも同じように発音していくので、当然のことながら、最初はなかなかうまくいきません。
しかし、特に韓国語は音変化もありますから、テキスト上の文字で見ていたものがどのように変化して発音されているのかを、実際によく耳をすまし、口を動かし体験することで、難関の音変化に苦手意識を持たないで済んだのは、この時の練習のおかげだと思っています。また、シャドーイングは自然なイントネーションを身につけるうえでも効果的です。
大会前夜、熱い思い
大会前夜、先生からお電話がありました。韓国人の女性の先生で、普段からはっきりものを言う方で、正直、傷ついたことも多々ありました。でも、最後まで私を信じてやらせてくださいました。そして電話口では、涙声で、温かく励ましてくださり、韓国人の情の深さを感じる一場面でした。
弁論大会当日
私の発表順は、出場者14名の中で最後でした。魅力的な内容の、素晴らしいスピーチが続きました。そしていよいよ、私の番です。直前までの緊張は消えて、とにかくやり切ることだけを考えました。結果、発表タイムを若干オーバーしただけで、すべて話し切ることができました。
天使が舞い降りた?!
そして、結果発表です。自分としては参加できた貴重な体験だけで十分だったという気持ちでいたのですが、思いがけず第3位・優秀賞に選ばれました。先生も大喜びです。努力が実ったのは確かですが“天使が舞い降りてきて上手に言わせてくれた”――そんな不思議な気持ちを強く感じていました。
チャレンジ!
お伝えしたいのは、もちろん大会の結果ではありません。もし、先生に指名された時「無理です」と言っていたらこの経験はできなかった、ということです。チャンスはたくさんあるようで、意外と見逃してしまうもののようです。自分の実力よりも少し高いハードルを目指すのは勇気がいるかもしれませんが、チャレンジすることで様々な面で自分を大きく成長させてくれると、この体験から学びました。チャレンジとは、自分が「不可能ではない、でも今の状況からはキツイ」と思う所を目標にしていくことだと思います。
韓国語の学習をするにあたって、どのように進めたらよいかと悩まれている方は、一度、ソウルメイト韓国語学校をのぞいてみてはいかがでしょうか?韓国人講師から実際に現地で使える韓国語を学ぶことができます。また、無料体験レッスンや授業見学もできますので、お気軽にご連絡ください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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【韓国語】일과 한국어 ~그 신기한 만남~②
이번에는 예전에 도전했던 한국어 변론대회 참가 경험을 통해 ‘자신에게 조금 높은 벽에 도전하는 것’에 대해 써 내려가 보고자 합니다. 공부를 시작한 지 1년 반쯤 지났을 무렵 한국어 변론대회가 열린다는 소식을 한국어 학원 선생님께 들었습니다. 현내의 각 한국어 학원을 대상으로 참가자를 모집하는 대회라고 했습니다. 1년 반이라고 하면 단어도 문법도 아직 멀었지만 그래도 사전을 찾으며 꽤 읽을 수 있는 정도였습니다. 담당 선생님은 반에서 저와 또 한 친구를 지명했습니다. 친구는 저보다 학습 기간도 길고 우수했기 때문에 뽑혀도 당연했지만 왜 제가 뽑힌 건지, 순간 얼굴이 새파래졌습니다. 그래도 한 편으로는 좀처럼 없는 기회라고 마음을 고쳐먹고 참가를 결정했습니다.